NHKあさイチで特集!60代以降の住まいの悩みを取材。住み続ける場合の注意点、住み替えのポイント、賃貸・持ち家の選び方まで分かりやすく解説します。
「この家、このままでいいのかな…」そう感じていませんか?
子どもたちが独立して、家の中がひっそり静かになった。 広い家を夫婦2人で持て余している。 階段の上り下りが少し怖くなってきた——。
人生後半に差しかかったとき、「住まい」について真剣に考え始める方は多いのではないでしょうか。
NHK「あさイチ」では、「住み続けるか?住み替えるか?」をテーマに特集が放送されました。実際に悩んでいる方々の取材や専門家の解説を通じて、とても参考になる内容でしたので、ポイントをまとめてお伝えします。
今の家に「住み続ける」を選んだ西田さんの場合
兵庫・宝塚市に住む西田和乃さん(67歳)は、築47年・両親が建てた家に夫と2人で暮らしています。3人の子どもはすでに独立。
最初に気になったのはリフォームの費用でした。
リフォームの見積もりを取ったら、約500万円という金額が出てきました。
「本当に住み続けていいのだろうか」と迷い始めた西田さん。そこで一級建築士の森下明さんに家の状態を見てもらうことにしました。
プロの目で確認した結果、本当に必要な修繕は2箇所で費用は約100〜150万円。当初の500万円という見積もりとは大きく違いました。
住み替えた場合のシミュレーション
一方、もし住み替えを選んだ場合はどうなるのでしょうか?
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 自宅売却価格 | 約3,000万円 |
| 解体費用 | 約280万円 |
| 仲介手数料など | 約140万円 |
| 手元に残る金額 | 約2,580万円 |
この2,580万円で新居を購入するか、賃貸の家賃に充てるかも大きな検討ポイントです。
西田さんは最終的に、今の家に住み続けることを選択されました。
住み続ける場合のメリット・デメリット
番組では、大手住宅情報サイト編集長の池本洋一さんが詳しく解説してくれました。
✅ 住み続ける「良い点」
- 住み慣れた土地での安心感がある
- これまでの近所づきあいがそのまま続く
- 引っ越しの手続きや費用が不要
⚠️ 注意しておきたい「心配な点」
- 運転免許証を返納したあと、移動手段が困難になる可能性
- バスの減便や商業施設の撤退といった生活インフラの変化
- 今後のリフォーム費用の上昇
「家の安全面や快適性にも目を向けてほしい」と池本さんは強調していました。
断熱リフォームという選択肢
特に注目されたのが断熱リフォームです。
| リフォーム内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 内窓設置(8箇所) | 約90〜100万円 |
| 屋根裏の断熱 | 約30〜50万円 |
国や自治体の補助金制度が使えるケースもあるので、リフォームを検討する際はまず補助金の有無を確認してみることをおすすめします。
住み替えを選んだ方たちの実例
戸建て→分譲マンションへ(平塚知嘉子さん・62歳)
埼玉・朝霞市で3階建て一軒家に家族6人で暮らしていた平塚さん。両親が亡くなり、子どもたちも自立したことで、同市内の61㎡の分譲マンションに住み替えました。
売却資金で住宅ローンを完済し、マンション購入費用も確保。コンパクトになったことで家事の負担が大幅に減り、趣味のハンドメイドも始めることができたそうです。
「広さよりも、暮らしやすさ」——これが住み替えの大きな理由でした。
2階建て→平屋へ(正子さん・60代)
群馬・前橋市の正子さん(仮名)は、夫の転勤とともに引っ越しを重ね、54歳のときに夫が事故死。その後は1人暮らしになり、膝の手術を経験したことで階段の昇り降りが負担に。
2023年、2階建てを売却して平屋を購入しました。分譲マンションも検討しましたが、50代後半から始めたピアノの趣味を続けられる環境を重視して、平屋という選択をされたそうです。
広さより立地を優先(大木奈ハル子さん夫妻)
東京・中央区の築50年・25㎡の中古分譲マンションに住む大木奈さん夫妻。狭さよりも病院へのアクセスを最優先しました。
夫・ひろさんに胃がんが発覚し、抗がん剤治療が欠かせない状況に。「狭さは工夫で乗り越えられる」という言葉が印象的でした。
住み替える場合のメリット・デメリット
✅ 住み替える「良い点」
- 今の暮らしに合わせた場所を自由に選べる
- 生活インフラが整った安心な場所を選べる
- 自分にとって最適な広さにできる
⚠️ 注意しておきたい「心配な点」
- 荷物の処分・整理と引っ越しの手間
- 住み替え先での人間関係をゼロから築く必要がある
- 実際に住んでみるとイメージと違うことも
「荷物を処分できることが快感にもなっている」という声も多く、コンパクトな暮らしに清々しさを感じる方も少なくないようです。
50代以上のマンション購入者が急増中
マンション購入者のうち50代以上の割合は、
- 2009年:4.9%
- 2025年:16.6%
と大幅に増加しています。人生後半に住み替えを検討する方が、確実に増えていることがわかります。
賃貸を選ぶ場合の注意点
離婚を機に賃貸マンションへ移り住んだ宮入京子さん(53歳)は、以前は庭付き戸建てに住んでいました。「気に入っていた家を離れることへの後悔はない」とおっしゃっていたのが印象的でした。
賃貸生活を始めて感じた変化として、家事の負担が減り、整理収納アドバイザーとしての活動もより積極的になったそうです。
賃貸物件を選ぶときのポイント
池本さんが解説してくれた注意点です。
① 契約の種類を必ず確認する
| 契約の種類 | 内容 |
|---|---|
| 普通借家契約 | 原則として自動更新される |
| 定期借家契約 | 期間が来たら契約終了(更新なし) |
定期借家契約の場合、契約期間が終わると退去しなければならないので要注意です。
② オーナーの属性を確認する
オーナーが投資目的かどうかも、できれば確認しておくと安心です。
「日本では借り手を守る法律があり、欧米と比べると借り手にやさしい」と池本さんは解説していました。
保証人がいない・1人身の場合は?
「保証人がいない1人身の場合、賃貸と持ち家どちらがいい?」という視聴者からの質問もありました。
最近は保証会社を利用するケースが増えているため、保証人がいなくても賃貸を借りやすくなっています。
また、元気なうちに自宅を売却して賃貸やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ移る選択肢も紹介されていました。
売却時に使える税制優遇
自宅を売却する際、売却益のうち3,000万円が非課税になる制度が利用できます。住み替えを検討している方はぜひ活用を検討してみてください。
住み替えの際、何を最優先にする?
池本さんは「個人的には立地を最優先にしてほしい」とアドバイスしていました。
「自分はどういう暮らしがしたいのか」を考えることが大切。 海の近くがいい、鳥のさえずりが聞こえる場所がいい—— そんな愛着が湧いたり、散歩したくなる場所がおすすめです。
相場感をつかむコツ
住み替えを検討する前に、まず自分の家の相場を知っておくことが大切です。
- 最寄り駅・徒歩分数・築年数など同条件の物件の価格を参考にする
- 不動産情報サイトで複数物件を比較する
まとめ:人生後半の住まいは「正解」より「納得感」
今回の放送を通じて感じたのは、住み続けるにしても住み替えるにしても、どちらが正解というわけではないということ。
大切なのは、
- 今の家の本当の状態をプロに確認してもらうこと
- 自分がどんな暮らしをしたいかを具体的に描くこと
- 費用だけでなく、体の変化や生活インフラも含めて検討すること
「住まい」は生活の土台。だからこそ、焦らず丁寧に考えたいですね。
この記事があなたの住まいを考えるきっかけになれば嬉しいです😊
📺 NHK「あさイチ」で放送された内容をもとにまとめています。



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