頭が重い、めまいがする、胃がもたれる、体がだるくて重い……。
「歳のせいかな」「気のせいかな」と思いながら、なんとなくやり過ごしていませんか?
私自身も毎年この時期、理由のわからないだるさや頭の重さに悩んでいました。でもそれ、じつは梅雨の時期特有の「水の巡りの悪さ」が原因だったんです。
今日のNHK「あさイチ」では、漢方専門医の木村容子先生が登場。先生自身がかつてひどい頭痛に悩まされていたこと、そしてどうやって改善したかを、具体的なセルフケアとともに紹介してくださいました。
薬に頼らず、自分の体を整えるヒントが満載でしたよ。
木村先生自身も、かつて頭痛で苦しんでいた
木村容子先生はもともと、ひどい頭痛持ちだったそうです。
痛み止めを飲んでも、薬が切れるとまた痛みが戻ってくる。そんな繰り返しの日々。
そんなとき、イギリス人の友人にすすめられたのが「漢方治療」でした。
「西洋医学だけじゃない、体全体の巡りを整えるアプローチがある」——そのことを体で実感してから、漢方医として患者さんの不調に向き合うようになったそうです。
「薬を飲み続けるのではなく、体の根本を変えることが大切」——先生自身の経験からくる言葉は、とても説得力がありました。
漢方専門医の木村容子先生ご自身も、薬に頼り続ける状態から漢方のセルフケアで体質を変えてきた経験をお持ちです。
木村さんはもともとキャリア官僚。英国留学中に漢方に救われたことがきっかけで、医師へと転身されました。
現在は東京女子医科大学附属東洋医学研究所クリニックで、多くの患者さんの不調と向き合っています。
問題の本質:梅雨は体の「水」が滞りやすい季節
漢方医学では、体の中に「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素が流れていると考えます。
このうち「水(すい)」は、血液以外の体液全般のこと。リンパ液や組織液などが含まれます。
梅雨の時期は外の湿気が多く、体内でも水の動きが鈍くなりやすい季節です。この水の巡りが悪くなった状態(水毒・水滞)になると、体のあちこちに不調が現れてきます。
水の巡りが悪くなると現れる症状
水の巡りが滞ると、次のようなさまざまな症状が出てきます。
- 頭部:頭痛・めまい・頭の重さ
- 消化器:胃もたれ・下痢・食欲不振
- 全身:体の重だるさ・むくみ・関節の痛み
「どれかひとつ当てはまる」という方も多いのではないでしょうか。
大切なのは、自分のどこの巡りが悪いのかを知って、そこに合ったケアをすること。 一人ひとり不調の出かたが違うので、自分の症状に合った対策を選ぶことが改善への近道です。
木村先生が実践する「水を巡らせる」セルフケア
① 足踏み・足首ストレッチ
水を体全体に巡らせるために、まず大切なのが「足から動かすこと」です。
足は第二の心臓とも言われます。足首や股関節を動かすことで、体液の循環が促され、滞った水を動かすことができます。
【足首ストレッチのやり方】 つま先を地面につけたまま、かかとをゆっくり上げ下げします。これを繰り返すだけでOK。座ったままでもできるので、デスクワーク中や料理中にも取り入れられます。
【股関節回しのやり方】 片足ずつ、股関節をゆっくり大きく回します。外回しでも内回しでもOK。立ったままでも、椅子に座った状態でもできます。
② 適切な水分補給
水の巡りを良くするためには、正しい水の飲み方も大切です。
木村先生がすすめるのは「常温〜少し温かいくらいのお水を、ちょこちょこ飲む」こと。
冷たい水を一度にたくさん飲むと、胃腸を冷やして水の巡りがさらに悪くなってしまいます。温かめの水を少量ずつ、こまめに飲むことで、体の中から水を動かすことができます。
「水を飲んでいるのにむくむ」という方は、飲み方を見直してみてください。
③ ギューッハー運動(首まわりのリンパを流す)
首や肩まわりのリンパの流れを良くするのが「ギューッハー運動」です。
【ギューッハー運動のやり方】
- 軽く息を止めながら、首と肩をギュッと縮める
- 「ハー」と息を吐きながら、一気に力を抜く
これを数回繰り返すだけ。首まわりのリンパが流れやすくなり、頭痛やめまいの予防につながります。
④ 肩甲骨まわりのストレッチ
ストレスがたまっている方に特におすすめなのが、肩甲骨まわりのストレッチです。
背中のリンパの流れを良くすることで、上半身全体の巡りが改善されます。
両腕を大きく後ろに引いて肩甲骨を寄せる動きや、腕を前で交差させて背中を伸ばす動きがおすすめです。深呼吸しながら行うとさらに効果的です。
⑤ 三陰交(さんいんこう)を押す
三陰交は、足の内側・くるぶしから指4本分上にあるツボです。
水の巡りや婦人科系の不調に広く効くとされる、女性にとって特に大切なツボ。押してほぐすことで、体内の水の流れが整いやすくなります。
入浴中や就寝前に、両足の三陰交をゆっくり押してみてください。
具体的なアクション:今日からできること
① 朝の習慣に「足首上げ下げ」を加える
歯磨き中や料理中など、立っている時間に足首の上げ下げをするだけでOKです。
② お茶やお水は「温かめをちょこちょこ」に変える
冷たい飲み物が習慣になっている方は、まず常温に変えるところから始めてみましょう。
③ 夜のお風呂上がりに三陰交を押す
体が温まっているお風呂上がりに押すと、ツボへの刺激が伝わりやすくなります。左右各30秒ずつを目安に。
まとめ
梅雨の頭痛・だるさ・めまいは、体の「水の巡りの悪さ」から来ていることが多いです。
足首・股関節を動かす、温かい水をちょこちょこ飲む、ギューッハー運動をする、三陰交を押す——どれも今すぐ家でできることばかりです。
梅雨の不調に悩んでいる方は、まず1つだけ試してみてください。小さな積み重ねが、体を変えていきます。



コメント