2025年6月8日のあさイチで紹介された片頭痛の新薬「リメゲパント(ナルティーク)」。痛み止めと予防の両方に効く1錠で、薬の飲みすぎ頭痛も防げると注目されています。あさイチで紹介された内容をわかりやすく解説します。
片頭痛のたびに、市販の鎮痛剤を飲み続けていませんか?
頭がズキズキしてくると、とりあえずロキソニンかイブを飲む。でも最近、なんだか薬の効きが悪くなってきた気がする……。
そんな経験、ありませんか?
私自身も、月に何度かこのパターンに陥っていたことがあって、「これでいいのかな」と思いながらも、専門の病院に行くほどじゃないかな、と放置していました。
でも今日のNHK「あさイチ」では、その「なんとなく市販薬で乗りきっている」状態がじつは危険なことと、画期的な新薬「リメゲパント」が登場したというニュースが紹介されていました。
片頭痛に悩んでいる方には、とても大切な情報です。
問題の本質:「薬の飲みすぎ」が、頭痛をさらに悪化させている
片頭痛のたびに市販の鎮痛剤を飲むことは、短期的には楽になります。
でも、ロキソニンやイブプロフェンなどの鎮痛剤を月に15日以上飲み続けると、「薬剤使用過多による頭痛」(薬物乱用性頭痛)になることが知られています。
これは、鎮痛剤を飲むことで一時的に楽になるものの、薬が切れると頭痛が起きやすくなる悪循環です。頭痛を抑えようとして飲んでいる薬が、頭痛を引き起こす原因になってしまうのです。
「飲めば飲むほど、頭痛が増えていく」——これが薬物乱用性頭痛の怖さです。
片頭痛に本当に必要なのは、痛みが出たときだけ対処する「その場しのぎ」ではなく、発作の頻度そのものを減らす「予防の視点」です。
原因その1:片頭痛は「CGRP」という物質が引き起こしている
片頭痛が起きるとき、脳の神経からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が大量に放出されます。
このCGRPが血管を拡張させ、神経に炎症を起こすことで、あのズキズキした拍動性の痛みが生まれます。
従来の片頭痛薬「トリプタン」は血管を収縮させることで痛みを抑えていましたが、眠気が出てしまう副作用がありました。
原因その2:「痛み止め」と「予防薬」が別々だった
これまでの片頭痛治療では、
- 発作が起きたときに飲む薬(急性期治療薬)
- 発作が起きないように飲む薬(予防薬)
の2種類を、別々に使い分けるのが常識でした。
予防薬は毎日飲み続ける必要があることが多く、「毎日薬を飲むのが面倒」「副作用が気になる」という理由で、予防治療をやめてしまう方も少なくありませんでした。
「痛いときだけ薬を飲めばいい」と思っている間に、発作の頻度が増えてしまう——これが、片頭痛が慢性化してしまうパターンです。
原因その3:女性は特に片頭痛になりやすい
片頭痛は、20〜40代の女性に特に多いとされています。
最大の原因のひとつは女性ホルモン(エストロゲン)の変動です。月経前後にエストロゲンが急激に下がると、片頭痛が起きやすくなります。
更年期に向かう40代は、ホルモンバランスが乱れやすい時期。片頭痛の頻度が増えてきたと感じる方も多い年代です。
解決策:新薬「リメゲパント(ナルティーク)」とは?
2025年12月に日本で発売されたばかりの新薬、リメゲパント(商品名:ナルティーク)が、片頭痛治療に革命をもたらすと注目されています。
1錠で「痛み止め」と「予防」の両方ができる
リメゲパントの最大の特徴は、日本で初めて「急性期治療(痛み止め)」と「発症抑制(予防)」の両方の適応が認められた飲み薬であること。
- 痛みが出たとき → そのまま飲むことで頭痛を抑える
- 発作を予防したいとき → 隔日(1日おき)で飲み続けることで頭痛の頻度を減らす
という2通りの使い方ができます。
従来薬と何が違うの?
従来のトリプタン系薬剤は血管を収縮させる作用があり、心疾患や脳血管疾患のある方には使用できませんでした。
一方リメゲパントは、CGRPが受容体に結合するのをブロックすることで痛みを抑える仕組みです。血管を収縮させる作用を主としないため、これまで使いにくかった方にも新たな選択肢になります。
副作用は少なめ
副作用の発現率は約6.9%と報告されており、最も多いのは便秘です。重篤な副作用は少なく、比較的安全性が高いと評価されています。
値段は?
1錠877円と高価です。(3割負担の場合)
具体的なアクション:今日からできること3つ
① 月の頭痛の回数を記録してみる
市販薬を飲んだ日も含めて、月に何日頭痛があるかを記録してみてください。月に8〜10日以上あるようなら、専門の医療機関への相談を検討しましょう。
② 「頭痛ダイアリー」アプリを使う
いつ・どんな状況で頭痛が起きるかを記録することで、自分の頭痛のパターンがわかります。受診の際に医師に見せると診断がスムーズになります。

出典 日本頭痛学会
頭痛ダイアリーは日本頭痛学会のHPからダウンロードできます。
③ 神経内科・頭痛外来に相談してみる
リメゲパントは処方薬ですので、市販では買えません。「片頭痛かもしれない」「市販薬の効きが悪くなってきた」と感じたら、神経内科や頭痛外来で相談してみてください。
まとめ
片頭痛は、我慢するものでも、市販薬で乗りきるものでもありません。
適切な治療を受けることで、頭痛のない日を増やすことができます。
今回あさイチで紹介されたリメゲパント(ナルティーク)は、1錠で痛み止めと予防の両方ができる画期的な新薬です。これまで「病院に行くほどでもない」と思っていた方も、ぜひ一度、頭痛外来や神経内科に相談してみてください。
梅雨の気圧変化で頭痛が増えやすいこの季節だからこそ、自分の頭痛と向き合うよい機会かもしれません。
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※このチェックは食生活を見直すきっかけづくりのための簡易的なものです。病気の診断や治療を目的としたものではありません。頭痛が続く・強くなる場合は、神経内科や頭痛外来など医療機関にご相談ください。



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