NHKあさイチでも話題のはしか。36〜59歳はワクチンを1回しか受けていない可能性大。免疫の確認方法とMRワクチン接種のポイントをわかりやすく解説します。
「自分はもう大人だから大丈夫」と思っていませんか?
最近、はしか(麻しん)の感染が国内外で増えているというニュースを耳にしませんか?
NHKの情報番組「あさイチ」でもこのテーマが取り上げられ、「36〜59歳の方は特に注意が必要」という内容が放送されました。
「子どものころにワクチンを打ったから大丈夫」 「はしかは子どもの病気でしょ?」
そう思っているあなた、ちょっと待ってください。
実は、1990年4月1日以前に生まれた方(現在36〜59歳)は、ワクチンを1回しか接種していない可能性が高いんです。
今回は、なぜこの世代が要注意なのか、自分の免疫状態をどう確認すればいいのか、わかりやすくお伝えします。
はしかってどんな病気?あらためて確認しておこう
はしか(麻しん)は、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。
感染力がとても強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症するといわれています。インフルエンザウイルスの約10倍もの感染力があり、空気感染もするため、電車や飛行機の車内でも感染が広がることがあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 高熱(39℃以上)
- 発疹が全身に広がる
- 咳・鼻水・目の充血
さらに怖いのは合併症のリスクです。
- 肺炎:患者の約10〜30%に合併するといわれています
- 脳炎:患者1,000人に1人程度の割合で発症することがあります
- SSPE(亜急性硬化性全脳炎):感染後、数年〜十数年で発症する重篤な中枢神経疾患
「風邪と似たような症状だから大丈夫」とはいかない、注意が必要な感染症です。
36〜59歳がなぜ「要注意世代」なのか?
ここが今回のポイントです。
日本でMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)の2回接種が導入されたのは2006年度からです。それ以前は、定期接種は1回だけでした。
そのため、1990年4月1日以前に生まれた方(2025年時点で36歳以上)は、1回しかワクチンを受けていない可能性が高いのです。
1回接種だけでは、免疫がつく確率は93〜95%程度。残り5〜7%の方は十分な免疫を持てていない計算になります。2回接種だと97〜99%以上に上がります。
さらに、もし接種したとしても時間の経過とともに抗体が下がっているケースもあります。
一方、60歳以上の方はどうでしょう?
こちらは逆に「原則、接種は不要」とされています。ワクチンが導入される前の時代に自然感染で免疫を持っている方がほとんどだからです。
そして35歳以下の方(おおむね1990年4月2日以降生まれ)は、2回接種が定着した世代なので比較的安心です。
つまり、36〜59歳という「はざま世代」が、最もワクチンの接種状況が不十分になりやすい世代なのです。
まず確認!母子手帳を見てみよう
自分が何回ワクチンを受けたか、確認する最もかんたんな方法は母子手帳を見ることです。
- 接種記録が1回のみ → 追加接種を検討
- 接種記録が2回ある → ひとまず安心
- 記録がない・母子手帳が見当たらない → 抗体検査を検討
母子手帳が手元にない方や、記録が不明な方は、かかりつけ医に相談して抗体検査(血液検査)を受けることもできます。抗体価が低ければ、ワクチンの追加接種が勧められます。
MRワクチンの追加接種について
現在、36〜59歳の方への追加接種は任意接種(自己負担)となっています。残念ながら、この年代に対する無料の公費接種制度は現時点では設けられていません。
費用の目安は、医療機関によって異なりますが、おおよそ5,000〜10,000円前後が多いようです。
接種できない方(接種前に医師に相談を)
以下に該当する方は、接種の前にかならずかかりつけ医に相談してください。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方(接種後2ヶ月間は避妊が必要)
- 発熱中(体温37.5℃以上)の方
- 以前にMRワクチンで重篤なアレルギー反応が出たことがある方
- 免疫が著しく低下している方
主な副反応について
接種後5〜14日ごろに発熱や発疹が出ることがあります。通常は1〜3日でおさまりますが、気になる症状が続く場合は医療機関に相談しましょう。
私自身も確認してみました
私自身も「あさイチ」でこの話題を見て、さっそく母子手帳を引っ張り出してみました。
記録を見てみると、接種歴は1回のみ。「まあ大丈夫だろう」と思っていましたが、改めて数字を知ると少し不安になりますよね。
健康に関心があるつもりでいても、こういう「昔のこと」は意外と見落としがちです。
ぜひこの機会に、ご自身の接種歴を確認してみてください。
今日からできる3つのアクション
- 母子手帳を探して、接種回数を確認する
- 記録がない・不明な場合は、かかりつけ医に相談する
- 海外旅行の予定がある方は、出発1ヶ月前までに免疫状態を確認する
はしかは、海外からの輸入例が増えています。観光地や空港など人が集まる場所でも感染リスクがあります。旅行前のチェックは特に大切です。
まとめ
- はしかは感染力がきわめて強く、大人でも重症化することがある
- 36〜59歳は、ワクチン1回しか受けていない可能性が高い「要注意世代」
- まずは母子手帳で接種歴を確認し、不明な場合は抗体検査を
- 追加接種(任意接種)はかかりつけ医に相談を
自分の体のことは、自分でしっかり把握しておきたいですよね。



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