2026年6月29日放送のあさイチでは「年金世代の働き方」を分かりやすく解説。シニア向け求人の今、未経験OKの事務・介護の仕事、ハローワークの無料資格、働きながら年金を増やすコツまで。親世代の応援にも自分のこれからにも役立つ実用ガイドです。

「うちの親、まだまだ元気だけど、これから働くって現実的なのかな…」 「自分も60代・70代になったとき、どんな働き方ができるんだろう」
NHK「あさイチ」で特集された 年金世代の働き方 を見ながら、そんなふうに感じた方も多いのではないでしょうか。私自身、40代になって親の世代を間近で見るようになり、「働き続けたい気持ち」と「無理のない働き方」の両立は、けっして他人事ではないと感じています。
この記事では、番組で紹介された内容を、できるだけ分かりやすく整理しました。シニアの求人がどう変わっているのか、未経験から始められる仕事、ハローワークで使える無料の資格制度、そして働きながら年金を増やすコツまで。「もう遅い」ではなく「今からでも間に合う」が、これからの働き方のキーワードです。
シニアの就業者は約1000万人。求人市場は今どうなってる? 📈
まず驚いたのが、その数です。番組によると、シニアの就業者数は 22年連続で前年を上回り、約1000万人 にのぼっているそう。シニア専門の求人サイトでは、求人数が 2023年から2026年で約7倍 に増えているといいます。
背景にあるのは、大きく2つ。ひとつは深刻な 人手不足。もうひとつは、企業側の シニアへのイメージの変化 です。かつては「体力が…」「覚えるのが…」とネガティブに見られがちでしたが、実際に働いてもらうと「いい意味で想像と違った」という声が多く、見方が変わってきているのだとか。
その変化は、求人の現場にもあらわれています。取材を受けた東京・新宿の ハローワーク新宿 では、「シニア応援」と書かれた求人票が並び、シニア向けの相談に力を入れているそうです。
今は、企業のほうが条件を緩和して「シニアが働きやすい環境」を整えてくれている時代なんですね。
働きやすさの工夫①|分業の徹底&短時間勤務 🍔
具体的な工夫として紹介されたのが、さいたま市のあるハンバーガーチェーン。この店舗では、働くシニアが 10年で3.7倍 に増えているそうです。
人気の理由は、とてもシンプルでした。
- 分業の徹底:一人で全部の作業を抱え込まない
- 短時間勤務OK:体力やライフスタイルに合わせて選べる
ファストフード店でのアルバイト経験があるというキンタロー。さんも、「以前は全部の作業をする必要があってパニックになった。だから分業システムはすごくいいと思った」とコメントしていました。
「全部できる人」でなくていい。得意な一部分を任せてもらえる仕組みが、長く働く支えになります。
働きやすさの工夫②|人気の事務をフルリモートで 💻
「通勤がつらい」「地方に住んでいて選択肢が少ない」——そんな悩みに応える働き方も紹介されました。
鳥取県の本田節子さんは、フルリモートで平日5日・1日8時間勤務、月収は約23万円。なんと IT未経験 からのスタートだったそうです。
きっかけは、事務系のソフトウェアスキルを学べる講座への申し込み。この講座は 地方在住の50代以上の女性に人気 で、参加者の 約9割が未経験 なのだとか。卒業後は運営会社経由で企業から業務を受託し、卒業生どうしがチームでサポートし合いながら 仕事を進められる仕組みです。
年金世代の求人が増えている仕事 BEST5 🏅
番組では、シニアの求人が増えている仕事のランキングも紹介されました。倍率の伸びを表にまとめます。
| 順位 | 仕事 | 求人の伸び |
|---|---|---|
| 1位 | 美容師 | 約18倍 |
| 2位 | 保育士 | 約5.2倍 |
| 2位 | 営業 | 約5.2倍 |
| 4位 | 一般事務・受付 | 約4.4倍 |
採用する企業側が口をそろえて挙げていたのが、「休まず毎日コツコツと出勤してくれる」 という点。
この誠実さこそ、人生経験を積んだシニア世代の大きな強みで、企業のニーズとぴたりとマッチしているそうです。
未経験からタクシードライバーになった方は、「タクシードライバーは女性向きの仕事」と話していました。安全運転やていねいな接客が評価される世界なんですね。
60代からキャリア&収入アップ|介護のしごと 💪
「年齢を重ねてから収入を増やすなんて難しい」と思っていませんか。番組で紹介された岐阜市のデイサービス施設で働く介護福祉士・山岡ゆかりさん(66歳)。
山岡さんは 週5日フルタイムで月収約20万円。57歳のときにハローワークで介護業界をすすめられたのがきっかけでした。その後、介護福祉士の資格を取得して月収が約4万円アップ したそうです。未経験で入って、働きながら少しずつ資格を取り、キャリアを積み上げていく——そんな流れが広がっています。
ハローワークの「無料で資格が取れる」制度
ハローワークでは、介護職員初任者研修(介護の入門資格)を 3か月程度・受講料無料(※テキスト代などは自己負担) で受けられる職業訓練があります。一定の要件を満たせば、月10万円の「職業訓練受講給付金」+交通費(通所手当) を受け取りながら学べる制度(求職者支援制度)も。
💡 ポイント 月10万円の給付金は、誰でも自動的にもらえるわけではありません。「本人の収入が月8万円以下」「世帯収入が月30万円以下」「世帯の金融資産が300万円以下」などの 収入・資産の要件 があります。当てはまるかどうかは、まずお近くのハローワークの窓口で相談してみてくださいね。
子育ての経験が役立つ仕事 🌷
「専業主婦の期間が長くて、職歴に自信がない」。そんな方にこそ知ってほしいのが、子育ての経験そのものが強みになる仕事 です。
4人のお子さんを育て上げたジョージアさん(仮名・63歳)は、4年前から障がい者支援施設で 生活支援員 として働き始めました。特に気を遣うのが服薬の介助。お父さまの介護のため昼間の仕事が難しく、夜勤を選んだそうです。長年の子育てで培った気配りや段取りが、そのまま仕事に生きているといいます。
生活支援員の求人は この2年で約4倍 に増加。法改正で障がい者支援事業者が増えたことが背景にあります。

年金だけだと生活にゆとりがないので、無理なく働くことで得る収入は大きいとのことです。
このジョージアさん、夜勤も出来てかなり体力のある方ですね。これは結構大変そうだと感じました。
主婦の経験を生かして家事代行の仕事も1日短時間でお小遣い稼ぎができます。家事代行マーケットは非常に伸びている市場です。
人気!旅をしながら働いて稼ぐ ✈️
ちょっとわくわくする働き方も紹介されました。
旅館やホテルの 住み込みリゾートバイト、花の梱包作業、りんごの収穫作業など、旅をしながら働く ニーズも高まっているそう。番組では、4月から夫婦でホテルの住み込みリゾートバイトを始めたという60代の方の声も届いていました。群馬・草津温泉では、うどん店&射的のお店の接客の仕事もあるのだとか。
ただし、「憧れはあるけれど、現実はなかなか難しい」という声があったのも事実。住み込みは生活環境がガラッと変わるので、体力や生活リズムと相談しながら、無理のない範囲で検討するのが安心です。
まだ間に合う!働きながら年金を増やす方法 💰
ここはぜひ知っておいてほしい、とても実用的なお話です。
番組に出演した社会保険労務士の井戸美枝さんは、「アルバイト・パートでも厚生年金に入ることが大事」 と強調していました。厚生年金は 70歳まで加入でき、働きながら将来の年金を増やせるからです。
近年は加入の要件もどんどん緩和されています。
| 勤め先の規模 | 加入の目安(短時間で働く場合) |
|---|---|
| 従業員51人以上の企業 | 週20時間以上 などの要件を満たすと加入対象 |
| 従業員50人以下の企業 | おおむね 週30時間以上(正社員の4分の3以上)で加入対象 |
さらに、今後はこの要件がもっと広がっていく見込みです。

- 2026年10月ごろ:いわゆる「年収106万円の壁」(賃金要件)が撤廃される予定
- 2027年10月以降:企業規模の要件が段階的に縮小・撤廃(2035年までに)
- 2026年4月から:在職老齢年金で年金が減らされ始める基準額が、月51万円→月62万円 に引き上げ。働いても年金が止まりにくくなりました
※年金や保険の取り扱いはお一人おひとりの状況で変わります。具体的な判断は、年金事務所やお近くのハローワーク、社会保険労務士などの専門家にご相談くださいね。
好印象を与える履歴書のコツ ✍️
「久しぶりの履歴書、どう書けばいいの?」という方へ。番組で紹介されたポイントは、とても参考になりました。
- ❌ 学歴・職歴欄に、細かい昇進歴や表彰歴を書きすぎる → かえってマイナスに見えることも、過去のキャリアにこだわっているのでは?と思ってしまう
- ❌ 「お給料は少なくてかまいません」と遠慮するコメント → 実力が低いと誤解されやすい
- ⭕ 「75歳まで働きたい」など、長く働けることをアピール → 安心感につながる
- ⭕ 未経験のことも前向きに学ぶ意欲 を伝える → 印象が大きくアップ

昇進歴は実力があると思われて採用されると思いきや、過去のキャリアにこだわっていて学ぶ意欲はあるのかなと採用する側は思ってしまう点は意外でした。
仕事の重荷から解放され、「好き」を追求する 🌸
最後は、ちょっと心があたたかくなるお話を。
千葉・浦安市のホテルでパートとしてフロント接客をしている隠岐成美さん(65歳)は、かつて航空会社の客室乗務員でした。その後、専門学校の講師を務めたものの、授業の予習や組み立てなどが重荷になりストレスを抱えていたそう。けれど「自分は接客が好き」と気づき、今の仕事へ。CA時代の経験も存分に生きています。
まとめ|「今からでも間に合う」働き方を、一緒に 🍀
あさイチで紹介された年金世代の働き方を振り返ると、共通していたのは 「無理なく、自分らしく、長く」 という姿勢でした。
- シニア向けの求人は増え、企業も働きやすい環境を整えている
- 未経験からでも、事務・介護・接客などで活躍できる
- ハローワークの無料資格や給付金制度(※要件あり)も活用できる
- パート・アルバイトでも厚生年金に入れば、働きながら年金を増やせる
そして、長く働き続けるために忘れたくないのが、ご自身の 体調管理 です。栄養・睡眠・適度な運動という土台があってこそ、「好きな働き方」を続けられます。
ご自身のため、そして親世代の応援のためにも。「どんな働き方が合うかな」と迷ったら、まずは無料の相談から始めてみるのがおすすめです。



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