フォトフェイシャルなどの美容施術で、施術直後は肌が明るく見えることがあります。
ただし、そのトーンアップが長続きしないと感じる人も少なくありません。
その理由のひとつとして考えられるのが、
肌の表面は整っても、体の内側のコンディションが追いついていない状態です。
紫外線によるメラニン生成は、シミやくすみの大きな要因ですが、実はそれだけでは説明しきれないケースもあります。

くすみが戻りやすい人に共通しやすい「内側の要因」
● 鉄不足(かくれ貧血)
鉄は、コラーゲンの合成や、体内で発生する活性酸素を処理する働きに関わる栄養素です。
不足すると、新しい肌細胞がスムーズに作られにくくなり、肌の透明感が出にくくなる可能性があります。
特に女性は、月経や食事量の影響で自覚のない鉄不足(かくれ貧血)になりやすいと言われています。
● 抗酸化力の低下
紫外線やストレスを受けると、体内では活性酸素が発生します。
これを中和する働きを担うのが、ビタミンC・ビタミンE・グルタチオンなどの抗酸化成分です。
食生活の偏りや慢性的な疲労が続くと、抗酸化力が追いつかず、
肌がダメージを受けやすい状態になることも考えられます。
● 糖化ストレス
甘いものや精製された糖質を多く摂る生活が続くと、
体内で「糖化」と呼ばれる反応が起こりやすくなります。

糖化した肌が紫外線を浴びると、パンケーキが熱で焦げるように肌もダメージが加速する感じです
これは、タンパク質が劣化しやすくなる現象で、
肌では黄ぐすみ・ハリ低下・シミが目立ちやすくなる要因のひとつとして注目されています。
● 慢性炎症と腸内環境
腸内環境の乱れやホルモンバランスの不調は、
体の中で小さな炎症が続く状態(慢性炎症)につながることがあります。
この状態が続くと、肌のターンオーバーが乱れやすくなり、
色素沈着が残りやすくなる可能性も指摘されています。
シミ・くすみは「外側+内側」の重なりで進みやすい
シミやくすみは、紫外線など外からの刺激だけで起こるものではありません。
そこに、
- 鉄不足
- 抗酸化力の低下
- 糖化ストレス
- 腸内環境の乱れ
といった体の内側の不調が重なることで、色素沈着が進みやすくなると考えられています。
美容施術やスキンケアは大切ですが、
「戻りにくい肌」を目指すなら、生活習慣や食事を見直す視点も欠かせません。
まとめ
「ちゃんとケアしているのに、なぜかくすみが戻る」
そんな違和感を感じたときは、肌だけでなく体全体のコンディションを振り返るサインかもしれません。
外側から整えるケアに、
内側をいたわる習慣を少しずつプラスすること。
それが、年齢を重ねた肌と上手につきあうヒントになるのではないでしょうか。
参考文献
- 環境省
紫外線環境保健マニュアル - 日本皮膚科学会
皮膚と紫外線に関する解説資料
- 厚生労働省
日本人の食事摂取基準(鉄) - 日本鉄バイオサイエンス学会
鉄欠乏と身体機能に関する基礎知識 - Review論文
Iron and skin health - 厚生労働省
- 栄養素の働き(ビタミンC・E)
- 国立健康・栄養研究所
- 抗酸化物質と健康に関する情報
- Review論文
- Role of antioxidants in skin health
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
- 腸内細菌と健康
- Review論文
- Gut–Skin Axis: Current Evidence
- (腸内環境と皮膚状態の関連を示す総説)
- 日本消化器病学会
- 腸内環境と全身への影響

コメント