医薬品過剰摂取は10代に続いて50代が多い理由

あさイチ
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2026年1月14日のあさイチでは、「30代~50代のオーバードーズについて」紹介されました。オーバードーズをした50代女性がインタビューに答えていました。

「食卓にご飯を並べて『いただきます』をして、話しながら食べるのが夢だった。仕事していないから隅から隅まできれいにする、そういう結婚を夢見ていた」とのことです。

しかし、現実はそうはいかなかったとのこと。「夫から帰ってきたら褒められたいと期待していた。『子どもがこうだったんだよ』と話をしたかったが、できなかった」こういう話をすると「あとにして」と夫に言われたとのことです。

その女性は「私は誰に話せばいいんだろうと孤独になった」。さらにどんどん孤独感が強くなったそうです。

「昔貰っていた病院からもらっていた睡眠薬を飲むようになり、昼間にふわふわとなって楽になった。徐々に飲む量が増えて、いろんな病院を回って薬を処方してもらうことになった」

「精神科、内科を回って処方してもらう。手元にたくさんないと安心できなくなってしまった。依存が悪化して数年、家で倒れるようになり救急搬送されてしまった。」病院で目が覚めると変わらない日常があったそうです。

今は自助グループに参加して薬をやめる方向にいるそうです。

国立精神・神経医療センターの医師・松本俊彦さんによると、女性のほうがオーバードーズが多いそうです。「女性のほうが心身の異常があったときに病院にかかるのが早い傾向がある。眠れなかったらまず睡眠薬を処方してもらって夜飲むことから始まる。そして、しんどいことをする前に1錠飲む。それが日がな一日っていう感じ」とのことです。

今の40代~50代前半は就職氷河期で、いい学歴を持ちながら、非正規雇用の方もいる。自分が注ぎ込んだ努力や我慢した苦痛にに比べると、それに見合う収入やポジションが得られていない。そういった社会的な状況も30代~50代の女性の処方薬依存症には関係している」

「また、子育ての大変さ、子どもが巣立つ時期にも直面する時期です。いろんなものを犠牲にして家族に対する不満を全部抑え込んで、自分の人生の相当な時期を注ぎ込んだ相手(子ども)が自分から離れていく。やり場のない気持ちを処方薬を多く飲むことで乗り切ろうとする人がいることは確かです」と松本医師。

大沢あかねさんは「ぱっと子供が手が離れる瞬間に安堵感と孤独感がくる。今度は仕事を再開するのにキャリアが追い付かない。あとはホルモンバランスが乱れて一気に体調不良になる時期だ」と話していました。

ドラックストアで市販薬を購入してオーバードーズする人も増えています。もっとも多いのは50代で30万人。

女性の依存症からの回復プログラムを研究している大嶋栄子さんは、実際の支援も行っています。「自分が何に困っているかを言葉にすることから始める。背景に何があったかを聞く」ことが大切とのこと。

薬物から回復するためのダルク女性センターでは現在13人が利用しています。

「どうにもならないことが多かったから、ここに来る女性は話すことをあきらめている。ミーティングをしていると、私の名前のつかない気持ちはこれだったんだ」と気づくことができる。その言葉が自分の辞書にプラスされて表現が増える。そして自分の気持ちにしっくりする言葉がついていくということがとても大切」とスタッフの方はインタビューに答えていました。

話すだけでではなく、紙に書きだすことで自分を理解したり、仲間と共有したりする手助けにしているとのことです。

大嶋さんは「こういった女性には、たくさんの暴力被害があったりする。また『女性としての役割』を果たそうとした、『こういうことをして当たり前』と刷り込んでいた。しかし自分ではその困ったことを伝えられない。そのため、どんどん孤立していってしまう。そんな方には女性の中で安心して話せる場所が大切。30代~50代は自分の子どもの話だけなら話せる、またはキャリアの話、親の介護の話だけは話すことができる。しかし自分の内面について話す機会は、意外と少ないのではないか。自分の孤独について誰にも話せなかった、そういう女性がとても多い。一人でも抱え込まないで。」

共感できます。私も総合職で採用されましたが、お茶入れや職場のお弁当の注文などは女性がやることと言われ、苦しかったです。

結婚しているかしていないか、子どもがいるかいないか、正規か非正規雇用か、など立場が違う方がとても多いのが女性です。

依存症対策全国センターでは、オーバードーズなど依存症についての相談窓口、医療機関を検索できます。

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