リーキーガット症候群(腸漏れ)とは?
リーキーガット症候群は、腸の粘膜のバリア機能が低下し、本来であれば血液中に入るべきではない未消化の食物成分、細菌、毒素などが血管内に漏れ出してしまう状態を指します。

メカニズム
健康な腸の粘膜は、細胞同士がタイトジャンクションと呼ばれる強固な結合でしっかりと繋がれ、有害物質の侵入を防いでいます。
何らかの原因でこのタイトジャンクションが緩むと、腸の粘膜に「隙間」が生じ、そこから異物が血液中に侵入します。体はこれを異物(抗原)と認識し、免疫システムが過剰に反応することで、全身にさまざまな不調や炎症を引き起こすとされています。
主な症状
症状は消化器系だけでなく全身に及びます。
- 消化器系の不調:下痢、便秘、腹部膨満感、ガス溜まり
- 全身の炎症:慢性的な疲労感、倦怠感、関節痛、筋肉痛
- 皮膚トラブル:肌荒れ、湿疹、アトピー性皮膚炎、じんましん
- 精神・神経系の不調:集中力や記憶力の低下(ブレインフォグ)、不安感、イライラ
私は腹部の膨満感やイライラ、疲労感がありました。

🍝 グルテンとカゼインが腸に与える影響
小麦に含まれる「グルテン」と、牛乳・乳製品に含まれる「カゼイン」は、リーキーガット症候群の二大原因として特に注目されています。これらは、ヒトの消化酵素では完全に分解されにくく、腸に炎症を起こしやすいタンパク質です。
1. グルテン(小麦)の関係性
- タイトジャンクションの弛緩:小麦に含まれるタンパク質であるグルテンに含まれる「グリアジン」という成分は、腸に届くとゾヌリンという物質の分泌を活性化させます。このゾヌリンの作用により、腸の細胞間のタイトジャンクションが緩み、腸壁に隙間を作り出すことが示唆されています。
- 炎症の誘発:未消化のグルテン成分が腸粘膜に炎症を引き起こす可能性があります。
現代の小麦はふっくら弾力をもたせるために、昔の品種に比べてグルテン(特にタンパク質)の含有量が増加しています
2. カゼイン(乳製品)の関係性
- 未消化のリスク:牛乳に含まれるカゼイン(特にα型カゼイン)も、消化が難しい粘りのあるタンパク質です。未消化のまま腸内へ運ばれると、腸粘膜に負担をかけ、炎症性のサイトカインを誘発しやすくなります。
- 腸漏れの促進:炎症により腸管上皮細胞間の結合が緩み、リーキーガットを誘発することが考えられています。
- 中毒性:グルテンと同様に、カゼインの分解過程でモルヒネに似た物質が生成され、依存性や中毒作用を引き起こす可能性が指摘されています。
炎症のサイトカインとは「火事だ!戦闘開始!」と周りに知らせて炎症反応を誘導する、重要な情報伝達物質です。
対処法(グルテンフリー・カゼインフリー)
リーキーガット症候群の改善を目指すための重要な対策の一つは、グルテンとカゼインを一時的に食事から除去することです。
- 完全除去(2〜3週間):グルテンとカゼインを含む食品を完全に避け、体調の変化を観察します。これが「グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)」の食生活です。
最初の一週間は「パンやパスタ、ケーキが食べたい」気持ちが強くて、デパ地下を歩いていると無性に食べたくなりました。でも2週間くらいすると、不思議なことに、ほとんど食べたくなくなりました。
2.腸粘膜の修復:腸の炎症を抑え、ダメージを受けた腸粘膜を修復するために、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養を適切に摂取します。
ビタミンA、亜鉛、グルタミンを医師の指示で飲んでいました。
これらの食生活の改善に加えて、抗生物質やピル、痛み止めの長期使用を避ける、慢性的なストレスや睡眠不足を解消するなど、複数の要因に同時にアプローチすることがリーキーガット症候群の改善には重要となります。

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