映画を先に観ました。3時間以上の映画はトイレを我慢しなければいけないので、つらかったです。でも3時間半があっという間でした。吉沢亮や寺島しのぶ、渡辺謙、横浜流星の名演技に圧倒されて、涙してしまいました。もう一度観たいです。
そんな余韻を持ちながら早速、小説版『国宝』を購入。映画とはかなり違います。主人公も映画より多いですし、その脇役のストーリーも丁寧に描かれています。ただ大切な部分は映画と同じです。文章より視覚から感動をしたい右脳派な方は映画をおすすめします。映画を観た後に「あのシーンの意味を知りたい」「もう少し詳しく物語のことを知りたい」という方は映画鑑賞後に小説を読んで楽しむのもアリです。
吉田修一が描く心情の細かさは『悪人』『怒り』にも描かれていましたが、『国宝』の中にも随所随所感じられます。「いるいる!言語化できないけれどこういう人たち、私の周りにもいる!」。そんな人たちが見事に描かれています。吉田修一は人間観察力が鋭くて、その描写を高画質で書いてくれています。難しい歌舞伎用語がわからなくてもさらっと読めると思います。
任侠の世界で育った少年と歌舞伎役者の息子として生まれた少年の友情が素晴らしく、男の友情の強さを感じたい力強くもせつない作品。今年一番の作品で、映画、小説ともに☆5つ。

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