■ 過多月経とは?正常との違い
「生理の量が多い」「ナプキンがすぐいっぱいになる」、そんな状態が続く場合、過多月経の可能性があります。
医学的には、
- 1周期の出血量が140mL以上
- ナプキンが1〜2時間でいっぱい
- レバー状の血の塊が多く出る
これらが過多月経の目安です。
しかし実際には出血量を測れないため、
「日常生活に支障が出ている」かどうかが重要です。
■ 過多月経の主な原因
過多月経には複数の原因があります。
それぞれ詳しく見ていきます。
● 子宮の病気(最も多い原因)
30〜40代女性に多いのが、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症による過多月経です。
- 粘膜下筋腫 → 経血量が増えやすい
- 子宮内膜症 → 内膜が広がりすぎる
- 子宮腺筋症 → 子宮の筋層に内膜が入り炎症
● ホルモンバランスの乱れ(10代・40代に多い)
- 排卵がない周期
- エストロゲン過多
- 内膜が厚くなりすぎる
思春期と更年期に多くみられます。

10代はホルモンが安定していないので周期もつかみにくいですね。
● 甲状腺・ホルモン系のトラブル
- 甲状腺機能低下症
- 高プロラクチン血症
全身のホルモンバランスが乱れることで、生理量が増えることがあります。
● 栄養不足(鉄・タンパク質)
鉄・タンパク質・ビタミンB不足は、子宮内膜の剥がれやすさに影響し、出血量を増やします。
■ 過多月経で起こる不調(放置すると危険)
● 鉄欠乏性貧血
- 立ちくらみ
- 動悸
- だるさ
- 疲れが取れない
改善には鉄の補給が必須です。
● メンタルの不調
鉄は神経伝達物質の原料。
不足すると、
- イライラ
- 不安
- 集中力低下
などが出やすくなります。
● 仕事・家事への影響
1〜2時間おきのナプキン交換で、外出しにくくなる人も多いです。モレが気になって黒い色のパンツを履く回数も増えます。
■ 病院に行くべきサイン
以下に当てはまる場合は、婦人科の受診をおすすめします。
- ナプキンが1〜2時間でいっぱい
- 血の塊が多い
- 出血が7日以上続く
- 生理痛が強くなった
- めまい・息切れがある
■ 過多月経の治療法(婦人科)
● ホルモン療法(ピル・黄体ホルモン)
- 経血量を減らす
- 生理痛が軽くなる
- PMS改善にも
● 漢方薬
体質に合わせて処方されます。
- 桂枝茯苓丸
- 当帰芍薬散
- 温経湯
● 鉄剤の処方
貧血がある場合に有効です。
● 子宮筋腫などへの処置
筋腫の位置によっては手術を検討することもあります。
■ 生活でできる改善策
● 鉄×タンパク質を意識する
おすすめ食材:
- 赤身肉
- レバー
- まぐろ・かつお
- 卵
- 大豆製品
- ほうれん草
● 体を冷やさない(温活)
- 湯船につかる
- 腹巻き
- 温かいスープ
- 生姜を入れる
冷えは血流を悪化させ、生理量が増えやすくなります。
● カフェイン・ストレスを減らす
ホルモンバランスを整えるために、
- コーヒーの飲み過ぎに注意
- 寝不足を避ける
- 軽い運動

がおすすめです。
■ よくある質問(Q&A)
Q:過多月経は自然に治りますか?
A:一時的なホルモンの乱れで改善することもありますが、原因が病気の場合は治療が必要です。
Q:血の塊が出ると過多月経ですか?
A:量が多い場合は過多月経の可能性があります。婦人科での検査がおすすめです。
Q:市販の鉄サプリは効果がありますか?
A:一時的な改善には有効ですが、根本原因を見つけることが大切です。
■ まとめ
過多月経は“原因を知る”ことが改善の近道です。 我慢せず、気になる場合は婦人科で相談してみましょう。
- 出血量が多い
- 血の塊が増えた
- 貧血でつらい
こうした症状がある方は、早めの受診がおすすめです。

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