満月の夜は要注意?肩こりの原因は「月の引力」と「高ぶるエネルギー」にあった

更年期
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「満月の夜は、なんだか体調がすぐれない」「いつもより肩が重い気がする」—。

古来より、月の満ち欠けは私たちの心身に影響を与えると言われてきました。特に満月の日になると、肩こりや頭痛、不眠などの不調を感じるという方は少なくありません。

なぜ、あの美しく輝く満月が、私たちの肩に重くのしかかるのでしょうか?科学的な説と東洋医学的な考え方から、その不思議な関係を紐解きます。


1. 人体の水分が月の引力で影響を受ける説

月の満ち欠けが、地球上の潮の満ち引き(干潮・満潮)を引き起こすことはご存じの通りです。

🔹 満月は「大潮」のタイミング

月と太陽が地球を挟んで一直線に並ぶ満月の日、両天体の引力が重なり、海は最も大きく潮が満ちる「大潮」を迎えます。

🔹 体の約70%は水分

人間の体も、約60%から70%が水分(血液、リンパ液、細胞液など)でできています。この大量の水分が、満月の引力の影響をわずかに受けるのではないか、という説があります。

  • 水分が膨張し、むくみや滞りが発生?
    • 月の引力によって体内の水分(特に体液や血液)の動きが影響を受け、一時的に流れが滞ったり、膨張したりすることで、むくみや倦怠感となって現れると考えられています。
  • 頭痛・肩こりへの影響
    • 体液の滞りは、首や肩周りの血流を悪化させ、いつもより筋肉が張りやすくなったり、老廃物が溜まりやすくなったりします。これが、肩こりとして感じられる一因かもしれません。

2. 東洋医学が語る「気血の充実と神経の高ぶり」

東洋医学の世界では、月の満ち欠けは「気血水」のバランスと密接に関わると考えられています。

🔹 満月は「陽」のエネルギーがピーク

満月の時期は、自然界の「陽」のエネルギー(活動力、興奮、外向きの力)が最も高まります。これに伴い、体内の「気血」(エネルギーと血液)も充実し、ピークに達するとされます。

  • 頭に血が上りやすい
    • 気血が満たされすぎると、エネルギーが上半身、特に頭部に集中しやすくなります。これにより、イライラ感、頭痛、そして首から肩にかけての緊張を引き起こしやすくなると言われます。
  • 自律神経が乱れやすい
    • エネルギーが満ち溢れて活動的になる一方で、神経が過敏になり、交感神経が優位になりやすくなります。その結果、リラックス(副交感神経)しにくくなり、睡眠の質が低下したり、無意識に体に力が入ったりすることで、肩こりが悪化することが考えられます。

常若整体院HP 参照


3. 現代医学の研究で示される「睡眠の質の低下」

近年、月の満ち欠けと体調に関する研究も進んでいます。スイスで行われた研究では、満月の時期に以下のような変化が報告されています。

  • 睡眠時間の短縮: 満月の前後では、深い睡眠が減り、睡眠時間が平均20分ほど短くなるという結果が出ています。
  • メラトニン分泌の抑制: 満月は明るいため、体内の睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌がわずかに抑制され、寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりする可能性が指摘されています。

😴 睡眠不足と肩こり

睡眠の質が低下すると、体は十分に疲労を回復できません。特に、深い睡眠時に行われる筋肉の修復やリラックスが不十分になるため、朝起きた時から肩や首の緊張が抜けず、肩こりを感じやすくなる、という間接的な影響が考えられます。


満月の日の肩こり対策セルフケア

満月の影響で肩こりを感じやすい日は、無理せず体の声に耳を傾けることが大切です。

  1. 温めるケア: 肩や首を蒸しタオルやカイロなどで温め、血流をサポートしましょう。
  2. マッサージ: 首の付け根から肩にかけて、優しく指圧や揉みほぐしを行います。
  3. リラックスタイム: 満月は興奮しやすい時期なので、寝る前に温かいハーブティーを飲んだり、瞑想や深呼吸を取り入れて、意識的に副交感神経を優位にしましょう。

私はデカフェの紅茶で身体を温めています。いろいろ試しましたが、クリッパーとアーマッドの紅茶は美味しいですよ


【参考文献/出典】

  • 研究論文: Christian Cajochen et al., “Evidence that the lunar cycle influences human sleep,” Current Biology, Vol. 23, Issue 15, 2013, pp. 1485-1488.
  • 研究機関: バーゼル大学 (University of Basel)
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