あさイチで紹介されたピル その1

更年期
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今日のあさイチでは、低用量ピルについて取り上げられていました。産婦人科医の八田真理子先生は一ヶ月間で500人にピルを処方しています。八田医師の勤務する聖順会 ジュノ・ヴェスタ クリニック八田では目的や体質に合わせて13種類のピルを用意しています。このうち2つは今年に登場した新しいピルです。今年6月に発売されたピル「スリンダ」は血栓症のリスクが低いのが特長です。

なぜ血栓症のリスクが低いかというと、このピルにはエストロゲンが入っていないのです。従来のピルには、エストロゲンとプロゲステロンが入っています。エストロゲンはもともと「出血をコントロールする、血を固まりやすくする」作用があります。この「スリンダ」にはエストロゲンが入っていないのです。なので血栓症のリスクが低くなるのですね。

40代に入って血栓症になる確率が高くなので、40代後半の患者さんは、この新しいピルに切り替えました。

もうひとつ、月経困難症の治療薬として新たなピル「アリッサ」が発売されました。血栓症や胸の張り、吐き気などの副作用が低い天然エストロゲンが含まれたピルです。この新しいピルを使った患者さんは「ピルを使っても生理中の頭痛があったけれど、新しいピルにしてから頭痛がなくなった」と話しています。

子宮内膜症で強い痛みや出血がひどい患者さんは「半月、出血が止まらなかったが、新しいピルにしてから出血が止まった」とのことです。

八田医師は「女性が女性らしくいて、もっと活躍できるように」と話しています。


この記事ではスリンダのメリット・デメリットを紹介します

スリンダのメリット

安全性の面でのメリット

  • 静脈血栓塞栓症のリスクが低いため、40歳以上の女性でも安心して内服できる
  • エストロゲン由来の副作用が少ない
  • 喫煙者や高血圧患者にも使用しやすい

利便性の面でのメリット

  • 毎日連続服薬で分かりやすい
  • 休薬期間がなく(28錠の1パッケージになっているため)服薬管理が簡単
  • 28日周期で規則的

適用範囲の広さ

  • 従来の低用量ピルが使用困難な患者にも選択肢を提供
  • より多くの女性が避妊の選択肢を持てる

スリンダのデメリット

注意点

  • 不正出血が比較的多く見られる
  • 異常子宮出血の頻度が高い(89.49%)
  • 不正出血が治まるまで数周期かかる場合があるが、徐々に安定する

その他の副作用

  • 頭痛(16.30%)
  • 下腹部痛(13.04%)
  • 腹痛(12.32%)
  • 重度月経様出血(11.59%)

服薬管理の重要性

  • 毎日同じ時刻の服薬が重要
  • 飲み忘れによる避妊効果の低下
  • 2日以上の連続飲み忘れで他の避妊法併用が必要

次にアリッサのメリットとデメリットです

アリッサのメリット

血栓症リスクと安全性

  • 天然型エストロゲン(エステトロール)は、従来のエチニルエストラジオールより肝臓や血管への負担が少なく、血栓症リスクが低い可能性が報告されています。
  • 血栓を溶かす機能(線溶系)をあまり低下させないため、「血の塊ができやすい」方向に傾きにくいことが、従来ピルとの大きな違いとされています。

症状改善と生活のしやすさ

  • 排卵を抑え、子宮内膜の増殖を抑制することで、生理痛(下腹部痛・腰痛)や月経時の吐き気、倦怠感など月経困難症状を軽減し、出血量も減らせます。
  • 子宮内膜症病変の進行抑制や、ホルモン変動の安定化によるPMS様症状の改善​

美容面や長期的な健康効果

  • にきび・脂性肌の改善に有利とされ、美容面の効果も期待できます。
  • 低用量ピル全般と同様に、長期使用で子宮体がん・卵巣がんのリスクを下げる可能性があり、「生理痛治療」と「将来の婦人科疾患予防」を同時に目指せる点も強みです

アリッサのデメリット

  • 吐き気、頭痛、乳房の張り、むくみ、不正出血、気分の変動など、一般的な低用量ピルと同じ副作用は起こり得て、服用開始〜数か月は様子見が必要​
  • 血栓症リスクは「従来より低い可能性」はあるものの、ゼロではなく、喫煙・肥満・35歳以上・片頭痛・手術後・長期臥床などがある人では服用禁忌または慎重投与とされます。

避妊薬ではない・新薬ゆえの不安

  • 日本の添付文書上の効能・効果は「月経困難症」であり、「避妊」は保険上の適応に含まれていません。​

参考文献

最新情報は医師確認を推奨してください。

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