東野圭吾さんの『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は、私にとって賛否両論でした。
特に多く見られる主な感想のポイントをまとめてみます。
原作小説の感想(『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』)
肯定的な意見
- キャラクターの魅力: 主人公の姪である真世と、元マジシャンである叔父・神尾武史(ブラック・ショーマン)のコンビや、武史の「くせ者」なキャラクター設定が面白かったです。
- 展開の軽快さ: 東野圭吾さんらしい一気読みさせるテンポの良さがあり、最後まで引き込まれたという人もいます。
- 現代的なテーマ: コロナ禍という時代背景を巧みに取り入れ、閉塞感のある町の様子や葬儀の描写などがリアルに描かれている点が良かったという意見もあり。
否定的な意見
- ミステリーとしての評価: 犯人や動機が比較的早く予想できるなど、ミステリーとしての「驚き」が物足りないという意見があります。
- 設定の不自然さ: 元マジシャンという設定を活かした捜査が、「都合が良すぎる」「非現実的」と感じられる部分があるような気がしました。
- コロナ描写の影響: コロナ禍の描写が多すぎて、かえって物語全体の「薄さ」につながっていると感じてしまいました。
映画の感想(『ブラック・ショーマン』)
原作が2025年9月に映画化されたことで、映画の感想も多く寄せられています。
- キャストへの評価: 主演の福山雅治さん(武史役)の、良い意味で「胡散臭い」「ねちっこい」演技がキャラクターに合っているという声や、有村架純さん(真世役)の迫真の演技が良かったという感想があります。
- 映像美と演出: 岐阜などのロケ地の美しい紅葉の景色や、華やかで壮大な映像美が印象的という意見があります。
- 「ガリレオ」との比較: 同じく福山雅治さんが主演を務めた『ガリレオ』シリーズと比べてしまう人も多く、謎解きの「完成度」を比較する方も多いのではないでしょうか。
- 娯楽作品としてストレスなく楽しめ、エンターテインメントとしては悪くない、という評価が多いです。
全体として、新しいキャラクターの魅力を楽しむ「エンタメ作品」として評価する読者が多い一方で、「本格ミステリー」としては賛否が分かれるという傾向が見受けられます。

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